みなさん、こんにちは。マル・イケダです。
2編に渡ってきて書いてきたテーマも今回でラストです。
これまで4つの成功の要素を紹介してきましたが、
今回は残るもう2つ。
「プラスアルファの努力」「イニシアティブ」です。
一流の成功者たちはどんな考えを持っているのか、
みなさんと共有できればなと思います。それではよろしくお願いします。
プラスアルファの努力
プラスアルファの努力とは
プラスアルファの努力とは言い換えれば、
報酬よりも多くの仕事をする習慣のことになります。
つまり自分の責任範囲以上・給料以上の仕事をするということです。
僕もそうですが、みなさんの中には、何か頼まれごとをされた際に、
「そこまでやるほど給料をもらってない」とか、
「これは私の仕事じゃない」
と思ったことのある人は結構いるんじゃないでしょうか?
耳が痛い話です。
この考え方は、至って普通のことだと思うのですが、
カーネギー氏に言わせると、労働者の考え方であるということです。
しかし、成功者は、
自ら進んで「プラスアルファの努力」を行っている
ということなんです。
「報酬以上に何かするなんて、ばかばかしいにもほどがある」とね。きみもこんなせりふを聞いたことがあるだろう。どこへ行っても耳にするよ。こんなことを言う人に会ったら、その人は何とか暮らせる額以上の報酬を手にすることは決してないと思っていい。
その上、こういう「心構え」でいると、仲間からも嫌われ、あげくは昇進のチャンスを遠ざけることになるだろう。
どういうメリットがあるのか
じゃあ一体、「プラスアルファの努力」で得られる
具体的なメリットって何でしょうか。
自己成長と他者評価、2つの観点でまとめると以下のとおりです。
自己成長 | ・他人に接するときの正しい「心構え」を育てて、それを維持するのに役立ち、友好的な協力を得るのに効果的な手段となる
・最小限の仕事しかしない人たちには手の届かないようなチャンスを引き寄せる。したがって、賃金労働から始めて企業を所有するまでになるほどに昇進できる手段となる |
他者評価 | ・機会を与える立場にある人々から好感をもって注目される
・継続的な仕事の需要をつくりだす ・職務内容や労働条件を選ぶことができるようなる ・高レベルの賃金、または別の形での代償を得られるようになる。 |
「プラスアルファの努力」によって、他者、特に上司などからの評価が変わることがわかります。
結果としてさらに責任なある仕事を任せてもらえます。
顧客とはより良い信頼関係を結べるようになるんですね。
その結果として会社に欠かせない存在となり、
給料などの労働条件を選べる立場になれるということなのです。
周りの人は「給料以上のことなんでやらないよ」とか「それは私の仕事ではない」といったようなメンタルなので、抜きん出ることができます。
やらない手はないよねといった感じで説得されてしまいます。
最後に「プラスアルファの努力」をするときは、
明確な最終目標のことを視野にいれるべきだ。
とカーネギー氏はいっています。
あくまでも努力するのは自分のためである、
モチベーションを上げるために、
まずは明確な目標を作ろうとというわけです。
「絶対に出世できない人間には二種類ある。一つは言われたことができない人。もう一つは言われたことしかできない人だ」
イニシアティブ
イニシアティブとは
ようやく最後の要素です。
もう少しお付き合いください。
まずイニシアティブとは以下のとおりです。
元の英語の綴りは「initiative」。「イニシアチブ」とも言う。カタカナ語としては「主導権」といった意味で使われることが多い。 【参照 : Weblio 辞書】
カーネギー氏はイニシアティブを持つことで、計画や目標を実行に移すことができるといっています。
先延ばしという最悪の資質の対極にあるものとも表現してます。
前回の章の「信念」と近い意味だと思うのですが、
「信念」は自分自身のリミッターを解除するものに対して、
「イニシアティブ」は自分を動かすための動力源となります。
またリーダーについても言及しています。
リーダーと従う人の違いは以下の2つです。リーダになるための資質ともいえますね。
- リーダーは自分のすべきことを入念に計画すること。
- リーダーは他人から言われなくても、自分自身のイニシアティブによって前進すること。
イニシアティブがないように見える人でも、
明確で強い願望や目標をとらえイニシアティブを持つことによって、
急に迅速な行動をとるようになるということです。
まさに動力源ですね。
イニシアティブを持つためには
ではどうしたらイニシアティブを持つことができるのでしょうか。
カーネギーさんがいろいろな人を観察した結果、
イニシアティブは、おもにその人の願望と動機があって初めて生まれるといっています。
ここでも願望や明確な目標の重要性が出てきました。
ここで面白かったのは、その動機は金銭的な報酬であっても良いといっていることです。
金のために頑張るって違和感ある表現ですが、
最初は金銭的な動機でも、そこを超えるとより社会的な意義のあることに動機を見出し、イニシアティブを発揮する成功者が多いのだそう。
アメリカの優れたリーダーたちの中には、建設と創造を主な動機としている人がたくさんいる。自分で成功を達成することへの誇りも、効果のある要素だ。経済的に安定すると、次は誇れるような成功を収めることが大きな動機になり始める。
成功の全ては願望や明確な目標から始まるといった主張は、ここでも一貫性を持っていることが伺えます。
まとめ
いかがでしょうか。
本を読む限り、成功者の思考・行動パターンの肝はその推進力にあると思います。
そしてその方向性は、自分自身の明確な目標によって決定されます。
それを強固にしていくのはマスターマインド・信念という要素によるもの。
そして推進していくためのイニシアティブと可能性を高めるプラスアルファの努力。
それらを手に入れるための土台となるパーソナリティ。
このように整理するとわかりやすいなと思います。
日々の習慣にしていくのは大変なことかもしれませんが、意識しながら普段を過ごしていきたいです。みなさんにとっても参考になれば幸いです。
それではまた!
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