【一流の思考法】成功者から学ぶ、普段持つべき考え方行動とは

 

こんにちは。僕は今29歳です。

これまでの生活、特に社会人になってからの6年間を振り返ってみると、

何も考えず過ごしてきた時間がどれほど多かったんだと、少し後悔することがあります。

仕事は割と忙しくそれなりに働いてきたのですが、なんとなく忙しく過ごしてきたので、自分にはこれがあるというスキルがあるわけでもありません。

三流、四流・五流の世界ですね。

そんな後悔の中で、世の中のいわゆる「一流」の人たちはどんなことを考えているのか

気になり一冊の本を読んでみたので、ブログにまとめました。ぜひご覧ください。

アンドリュー・カーネギー × ナポレオン・ヒル 一流の思考

参考にしたのは『 アンドリュー・カーネギー×ナポレオン・ヒル 一流の思考 [前編] 』

という本です。amazonで以下のように紹介されています。

大実業家であり、全米ナンバーワンのビジネスマンでもあったアンドリュー・カーネギーとナポレオン・ヒルの間で、1908年から数度にわたって交わされたインタビューをまとめた一冊。アンドリュー・カーネギーが一介の労働者から大実業家となるまでに辿った道、そして彼を支えた仕事の哲学は、今日の私たちにも多くの気づきを与えてくれます。

 

貧困層から世界を代表する企業USスチールを創業した、実業家アンドリュー・カーネギーの成功哲学を、『思考は現実化する』といった世界的に有名な自己啓発本を執筆した、ナポレオン・ヒルの対話をまとめた本です。

非常に読みやすいのですが、成功の哲学と条件を教えてくれる本となっています。

ちなみにナポレオン・ヒルはこの対話をきっかけに世界中の成功者たちの成功経験を比較することによって、成功哲学をまとめたそうです。

なお、本書での「成功の定義」は、「他人の権利を侵すことなしに、人生に求めるものを何でも得られる力」

ということです。

世界的な実業者の成功哲学ということもあり、リーダーとしての資質や思考を知るのに良い本だと思います。

16の成功要素

本書では、成功に必要な要素を、前・後編にわたってまとめています。

とても多いのでこのブログでは前編の3つの要素をまず紹介していきます。

目標

まずはじめに、目標を持つことが重要と説いています。

それも単なる目標ではなく「明確な目標」さらにいうと「燃えるような願望」にまで持っていくことが大事だと行っています。

「燃えるような願望」は、しっかりした計画を立て、たえまない努力を自然発生的に生み、願望を推進していくことに繋がるんだということです。

ちなみに本では、カーネギー氏自身の目標を紹介しています。

私にとって人生における大きな目標とは、人間の成長だということを覚えておいてもらいたい――単なる蓄財が目的なのではない。私の財産は、人間の成長のために払った努力に対する、相応の報酬としてもたらされたものなのだ。

でもどうやって燃えるような願望を作り出すんでしょうか。

本書ではテクニックとして2つ紹介していました。

  •  頭から離れなくなるまで。文章に書き出し大きな声で読み上げる
  •  仲間と話す

これを毎日繰り返すことで、願望が自身にすりこまれ、思考が習慣になるのだということです。

この目標を持つことについて、逆に3流の人は、目標に自分自身で制限をかけてしまいます。

思考は無限なのに、制限をかけてしまうことで、結果として三流となり、成功は掴めないということですね。

マスターマインド

次の要素はマスターブランドです。

マスターブランドとは、以下のとおりです。

「ある明確な目標を達成するために、知識や脳力を結集し、完全な調和の精神をもって働く、二人以上からなる協力者グループ」

カーネギー氏は、その分野で一流の仕事をし成功しようと思うなら、マスターブランドの助けが必須になると言っています。明確な目標を達成するために、ほかの人々の知識と経験を取り入れることが必要で、カーネーギー氏もメンバーの知恵や協力を経て、USスチールを作り上げたのだそうです。

また、個人で事業を行っている人については大きな成功はできないとしており、あくまでも他者との協業によってのみ成功は得られると言っているのが特徴的です。

経営者ならではの視点になりますね。

そして、周りの人から協力を得らるために必要なのは、「心構え」であると説き、次節のパーソナリティにつながっていきます。

パーソナリティ

次に、成功哲学に必要な「魅力的なパーソナリティ」とは何でしょうか。

本書では22の資質を列挙しています。そして普通の人なら誰でも発達させられるような資質であり、僕らに希望を与えてくれます。

とても多いのですよね。対話なので羅列的になったのだと思います。

そこで、各項目に簡単な説明を加えます。それぞれのパーソナリティの持つべき理由を「自己成長」と「関係構築/マネジメント」の2種類に分類しました。

積極的心構え (自己成長・関係構築 /マネジメント)

構えは声のトーン、顔の表情、体の姿勢に影響し、その人が抱くあらゆる感情の性質を左右するとともに、その人が話す言葉の印象を変える。心構えによってその人の思考の性質が変わり、テレパシーで届く範囲内にあるすべてにその思考の影響が及ぶようになる。
セールスパーソンがこれから仕事に出かけようとする朝に消極的心構えでいると、どんな影響があるでしょうか?家にいたほうがはるかに賢明だよ

柔軟性 (自己成長・関係構築 /マネジメント)

たえまなく変化する環境や緊急の事態に、バランス感覚を失うことなく適応する脳力のことだ。

誠意 (関係構築/マネジメント)

誠意のない人の場合、話すこと、表情、会話の傾向、親しい仲間の選択、仕事への取り組み方、そのほか目立たない様々な点にまで、そのことが表れる。いわゆる「イエスマン」がどこへ行っても軽視される主な理由は、誠意のなさが誰にでもわかってしまうからだ。

すばやい決断 (関係構築/マネジメント)

何かを決めるのにぐずぐず時間のかかる人は、他人に好かれないし成功もしないということに気づくだろう。私たちが暮らしているこの世界はとても速く動いているから、すばやく動かない人はこの流れについていけないんだ。

礼儀 (関係構築 /マネジメント)

どんなときにも、他人の気持ちを尊重する習慣。自分より不幸な人がいれば、可能なかぎりいつでもどこへでもわざわざ助けに行く習慣。そして最後に、あらゆる利己主義を抑える習慣

声のトーン (関係構築 /マネジメント)

魅力的なパーソナリティを発達させた人は、口調一つであらゆる感情を伝えるやり方を身につけている。怒り、恐れ、好奇心、軽蔑、疑い、好意、勇気、誠実さ、あざけり、不安、そのほか幅広い感情を声のトーンで表現できる。その上そういう人は、話すたびに、声をコントロールすることを習慣にしている。

笑顔の習慣・顔の表情 (関係構築/マネジメント)

表情を見れば、心の中で起こっていることはかなり判別できる。セールスの達人は、買ってくれそうな人の顔の表情を注意深く観察することで、その人が本当はどう思っているかがだいたいわかるらしい。これができなければ、セールスの達人にはなれないのだ。さらに、賢いセールスパーソンなら、他人の考えを声のトーンで判断する方法も身につけるだろう

如才なさ (関係構築/マネジメント)

何をするにも適切なときとそうでないときが必ずある。如才なさとは、適切なときに適切なことをしたり言ったりする習慣だ

寛容さ (関係構築/マネジメント)

簡単に心の広さと定義しておこう。寛容な人は、どんなことに関しても、初めて知る事実や新しい知識、新しい見方などにいつも心を開いている。

率直な態度と話し方 (関係構築/マネジメント)

日頃つきあっている仲間にも率直に話をせず、言い逃れをするような人は誰からも信用されない。私の知り合いに、あいまいな話し方をして、何についてもはっきりと率直な意見を言わない男がいたが、こういうタイプの人で、頼りになる人物にはお目にかかったことがないね。

冴えたユーモア (関係構築/マネジメント)

ユーモアのセンスを磨くと、生活の変化にも柔軟に適応できるようになる。それに、ユーモアがあれば無愛想でよそよそしい態度にならず、リラックスした人間味のあるつきあいができるだろう。その上、冴えたユーモアのセンスがあれば、自分自身や人生に対して深刻になりすぎないですむ――全体に、人生を深刻に考えすぎる傾向にある人があまりにも多いからね。

無限の知性への信念 (自己成長・関係構築 /マネジメント)

信念は、成功哲学のどの原則にも織り込まれている。大きな成功のためには、その目的や性質にかかわらず、信念の計り知れない力が最も重要だからだ。

信念と呼ばれる心の状態になれば、自分で心に設けた制限から解放されるため、自然に狭量さが消えてしまうということだ。

信念によって心が開かれると、世界観が広がり、本人をはじめ世界中の人々が視野に入ってくるということだ。

信念の力を使う人が得る三番目の利益は、開かれた心に力が流入すると、その力は成功への道にある障害のうち想像によるものを全部取り除いて、本当の障害を乗り越える助けになってくれるということだ。これをとてもうまく言った人がいる。「信念が導くところ、道に迷うことは決してない」

強い正義感 (関係構築/マネジメント)

さて、魅力的なパーソナリティの次の資質は何でしょうか?カーネギー強い正義感だ。他人を公正に扱わなければ、好印象を与えることも引きつけることもできない

正しい言葉 (関係構築/マネジメント)

言葉の不注意な使い方ほど、教養のある人々に不快感を与えるものはおそらくないだろう。くだけた言い方やスラングもたまにはいいが、あまり使わないに越したことはない

感情のコントロール (自己成長・関係構築 /マネジメント)

研究によれば、人間の感情が行動をコントロールするとされている

人間や場所や物への強い好奇心 (自己成長・関係構築 /マネジメント)

どんな事柄や人物に対しても、思いどおりに自分の注意を向け、必要な間ずっと興味を持ち続ける脳力がなくては、魅力的なパーソナリティは育たない。

効果的なスピーチ (関係構築/マネジメント)

人類の歴史を調べれば、話し方によって思想を劇的に表現する脳力を持った人物によって、文明全体が影響を受けた例が無数にある。私たちの周囲にも、雄弁なスピーチで自分を売り込む脳力によって、大きな成功を収めた人物をよく見かけるね。

劇的に表現する脳力は、習慣によって身につく。だから、日常会話でも効果的な話し方をする習慣をつけることから始めなければならない。みごとなスピーチをする人は、日常会話の中でコツを覚えるんだよ。そういう人は、人と話をするたびに練習しているんだ。

人々が聞きたいのは、日常的な問題の解決に役立つような話題、生活に必要な物や、いくらかの楽しみを得るための助けとなるような話題だ。そうでない話にも耳を傾けるだろうけれど、大きな影響を受けるのは、劇的な表現や実例によって興味をそそられたときだ。

幅広い関心 (自己成長・関係構築 /マネジメント)

言うまでもないことだが、自分が生きているこの世界についての一般的知識がない人、例えば人間性についての表面的な知識さえないような人が、おもしろい人や魅力的な人であることはまずない。

人間への純粋な好意 (自己成長・関係構築 /マネジメント)

人間への純粋な好意だ。犬のことをよく知っている人なら、犬が、犬好きな人とそうでない人をたちどころに見分けるのをご存知だろう。それに、犬は見分けたことを包み隠さず表す。魅力的なパーソナリティになりたいと思う人は、つねに自分の行為だけでなく思考にも気をつけなければならない。

謙虚な心 (自己成長・関係構築 /マネジメント)

自分自身の良心と折り合いがよい人の心は必ず謙虚だ。そして、だいたいは魅力的なパーソナリティを持っている。

ショーマンシップ (関係構築/マネジメント)

ほかのいくつかの資質をうまく組み合わせたものとも言える。顔の表情、声のトーン、適切な身なり、言葉の選択、感情のコントロール、礼儀、効果的なスピーチ、幅広い関心、心構え、ユーモアのセンス、如才なさなどを、どんな場合でも劇的な効果をもたらすように組み合わせ、注目を集め好印象を与える脳力だ。

フェアなスポーツマンシップ(関係構築/マネジメント)

勝ったからといって自慢せず、負けても不平を言わない人は、他人に敬服の念を覚えさせるものだからね。

お疲れ様でした。。。

前編でこの章に一番多くのページを割いていることから、とても重要なポイントであることが分かります。

他者と関係構築するためのマネジメントに必要なパーソナリティを多く挙げていますね。

自己成長のためのパーソナリティとしては「心構え」「信念」「関心」がキーワードになりそうです。このうち信念については、次のブログで詳しく紹介いたします。

まとめ

成功の要因として、まず前半では、目標・マスターマインド・パーソナリティの3つをご紹介しました。

まず目標を立てることの重要性を説いてます。以前のPDCA思考に近いものがあると思いますので、よければ覗いてみてください。

【PDCAサイクル思考法】歴史と概要についてまとめ

2020年4月5日

あとは、他者と協力していくためのマスターマインドそして個人と持つべきパーソナリティについてでした。

次のブログでは、前編の後半部分、「信念」「プラスアルファの努力」「イニシアチブ」について書いていきます。

それではまた!